まうな歯科医院 患者さん日記:左下奥歯がかむと痛い 60代 女性
左下の一番奥の歯でかむと、1週間まえから痛みがあるとのことで、できるだけ削らない治療を行っている歯医者を探して、まうな歯科医院に来院されました。
右下の一番奥の歯も、何度か以前に痛みが出たことがあったとの事でした。
お口の中を拝見してみますと、左下の一番奥の歯は、銀のかぶせものが入っていました。レントゲン検査をしてみますと、左下の一番奥の歯は、神経の治療がしてあり、神経がない歯でした。神経のない歯が痛むので、不思議に思われていました。神経の治療をした歯は、根の先に膿がたまって、痛みが出ることがあります。この歯は、レントゲンで、膿がたまると見られるレントゲンの黒い透過像が見られませんでした。
とんとん歯をたたく打診をみると、痛みがありました。痛くて何もかめないとの事でした。レントゲンでは、歯と骨をつないでいる繊維が広がっている状態(歯根膜腔の拡大)がみられましたので、強いかみ合わせが疑われました。
銀のかぶせものは、歯より硬いので、すり減らず、あたりが強くなったり、かみ合わせが高くなってしまうことがあります。一番奥の歯は、顎関節から近く、最も大きな力が加わりますので、くいしばりがある時などは、強すぎる力が側方にかかり、歯が猛烈に痛くなることもあります。かみ合わせが原因の場合は、噛み合わせを調整してあげると、痛みがなくなり、ゆれも収まることもよくあります。
かみ合わせの診査を行ったところ、ぎりぎり横に歯を動かしたときの、横の動きで、銀歯が強く当たりすぎていましたので、銀歯の一部の調整を行いました。調整すると、歯と歯をあわせてかめるようになりました。
奥歯は縦方向の力からには強いのですが、横の方向に加わる力には、意外に弱く、歯に痛みが出たり、歯が揺れてしまうこともあります。歯の調整で、歯を抜かずに神経も残すことができることもよくあります。
荻窪南口まうな歯科医院/奥歯がかむと痛い